2011/02/27

学而第一・10「子禽問於子貢曰、~」

子禽子貢に問いて曰く、夫子の是の邦に至るや、必ず其の政を聞く。之を求めしや、抑々之に与えしや、と。子貢曰く、夫子は温・良・恭・倹・譲、以て之を得たり。夫子の之を求むるや、其れ諸れ人の之を求むるに異なるか、と。
子禽は子貢に次のような質問をしました。

「先生が、例えばこの国を訪れると、必ず国の君主と政治の相談をしています。これは先生が求めたのでしょうか、それとも先方から求められたのでしょうか?」

子貢は次のように答えました。

「先生は、温和・善良・恭敬・倹約・謙譲を持っているから求められたのだ。仮に先生から求めたとしても、その辺の人が求める求め方とは異なる。」


政治の話は苦手なので(^-^;)、仕事の話に置き換えて考えてみます。

仕事の話が好きだというわけではありませんが…。



私はコールセンターのSVです。今は大阪のコールセンターに勤めていますが、私の勤め先の会社には複数のコールセンターが全国に散らばっています(「散らばる」は言い過ぎ…)。

例えば、私が出張で東京のコールセンターに行ったとします。

東京のセンター長にあいさつをします。

で、コールセンターの運営状況などの相談するか?と問われれば、現状などは聞くかもしれませんが、相談まではしないでしょう。まだまだSVの一人でしかありませんので、センター運営のことの相談などは受けることはありません。

しかし、私がそれなりの人物ならば、ひょっとしたら相談事があるかもしれません。

相手がそれを求めたのか、それとも自分が求めたのか?

求められるような人物にはなりたいと思います。

ということは、自分が求めていることなのか?

自分が「なりたい」と思うということは、自分が求めている、ということでもあります。


孔子は、自ら道を求め続けた人です。

この文章でも、やはり「サーバント・リーダー」を思い起こさずにはいられません。

0 件のコメント:

コメントを投稿

ブログ アーカイブ